東京マルイがエアガン業界初の電動ガンを
発売したのが1991年である。
業界初の電動ガン「FA−MAS・F1」エアガンを製造する以前の東京マルイは、怪しげな
プラモデル(笑)やラジコンを販売する二流(三流?)の
玩具メーカーであった。
だが東京マルイは、低価格で命中精度の高いエアコッキングガン
から注目され、そして実に4年の期間をかけて開発した
革新的な電動ガンを発売した。
当時はハイパワーなだけのエアガンが主流であったが、
その
命中精度とメカボックスの信頼性もあり、エアガンファンから
絶大に支持を勝ち得た。
その電動ガンの歴史も、
すで20年以上が経過した。
インターネットでは様々な電動ガンの情報が発信されているが、
歴史の古さからか、勘違いが多数見受けられるようになった。
間違った情報を元にカスタムパーツを購入すると、
無駄な出費になってしまう。そこで、メカボックスのバージョンとモデルアップされた
エアガンの種類、それに独特の特徴を紹介していきたい。
電動ガン名に※印が入っているものは、
現在生産中止となっている。
よほどの事がなければ、再生産は無いので注意してほしい。
●スタンダード電動ガンシリーズ●Ver、1からVer、8まではスタンダード電動ガンと
呼ばれている。
●Ver、1(バージョン・ワン)●
画像は「FA−MAS・SV」電動ガン第1弾は「FA−MAS・F1」である。
その特異な外観もあり、エアガン業界から注目されたものの、
あんまり売れなかった。ちなみに他の電動ガンに比べて、ギアの理由で
発射速度が少し早い。その他にも、ピストンスプリングがへたるかも?という配慮で、
ピストンの停止位置を前進位置に戻すスイッチがあるなど、
いかにも電動ガン第1弾という造りになっている。
それと、初期型は「ホップアップ機能」が無い。
現在新品で買える「FA−MAS・F1」は「ホップアップ機能」が
標準装備となっている。
バリエーションに「FA−MAS・SV(スーパーヴァージョン)」が
ある。
●Ver、2(バージョン・ツー)●おおまかに分けると3系統あり、バリエーションも多い。
Ver、2メカボックスのアニメーション<M16A1系>
画像は「COLT M16A1」「FA−MAS・F1」で採用されていたピストンの停止位置を
前進位置に戻すスイッチが、特殊なメカボックスの「Ver、4」を
除き、この「Ver、2」以降から廃止となる。
「M16A1」と「※XM177E2」の初期型には「ホップアップ機能」が
無いが、
現行モデルでは「ホップアップ機能」が
標準装備になっている。メカボックスを駆動するモーターも、当初は「EG560」が
使用されていたが、レスポンスが向上した「EG700」に
変更されている。
バリエーションに「※XM177E2」「M16A1VN(ヴェトナム)」
「※CAR15」がある。
他にも限定品で。「※M653」と「※M655」があった。
◆「M16A2系」と「M4A1系」は後述する。<MP5系>

画像は「H&K MP5A4」「MP5」シリーズは人気があり、「MP5A5」「MP5SD5」
「MP5SD6」「MP5RAS」「MP5J」などがある。
他にも限定品で。「※MP5A4 NAVY」があった。
「MP5A5」と「MP5A4」の商品名の後に「HG」と付くものがあるが、
マイナーチェンジが行われ、モーターや部品の見直しと
金属パーツの多用により、剛性が強化されている。
「MP5J」は「HG」と付かないが、この商品も剛性が
強化されている。
「MP5A5」と「MP5A4」の初期型には「ホップアップ機能」が
無いが、
現行モデルでは「ホップアップ機能」が
標準装備になっている。ちなみに「MP5K(クルツ)」と「MP5PDW」はVer、2の
メカボックスでは本体にバッテリーが収納できず、
より
コンパクトになったVer、3のメカボックスを使用している。
<G3系>
画像は「H&K G3 SG/1」発売当時は7、62ミリのフルサイズライフルという事で
話題となった。
現在では多弾数マガジンを生かした
コンパクトなカスタムが
主流だ。
バリエーションに「※G3A3」「※G3A4」「G3 SG/1」
「MC51」「G3 SAS」がある。
この中でも「G3 SAS」はモーターが「EG1000」となっている。
他にも限定品で、「※HK51」があった。
●Ver、2改(バージョン・ツー かい)●本来であれば「M16A2系」と「M4A1系」はVer、2に
入るのだが、メカボックスの一部がカットされ、メンテナンス
しやすくなっているなど違いが見られる為、あえて別項目とした。
それとこのメカボックスをVer、2.5(バージョン・にいてんご)
と、呼ぶ人もいる。
画像は「COLT M16A2」特徴はモーターが「EG1000」と性能がアップしたに
もかかわらず、細くコンパクトになった。それにより
グリップの太さが
A1系と比べるとより握りやすくなった。その他にもアッパーフレームとバレルの結合部と、
アッパー・ロアーフレーム結合部の強化、
脱着式のキャリングハンドル、レイルシステムで
アクセサリーが取り付けやすくなっているものがあるなど、
時代に合わせたエアガンをモデルアップし、
マイナーチェンジもしている。
バリエーションに「※M4A1カービン」「※M4A1 R・I・S」
「SR16」「M4 S−SYSTEM」「M733」があり、
限定品で「※M4P・M・C」と「※ゴルゴ13カスタム」
「※M933」がある。
ちなみにスタンダードの「※M4A1カービン」は
前期型と後期型の
2種類があるので注意が必要で、
「M4 S−SYSTEM」と「※M4A1カービン(後期型)」には
新型のホップパッキンを採用している。
これはちょっとした豆知識だが、アメリカ軍で採用された
「M16A2」は、セミオートとバーストしか付属しておらず、
フルオートは最初から付いていない。
セミオートとフルオートだけのものは「M16A3」である。
●Ver、2HC(バージョン・ツー・ハイサイクル)●こちらもVer、2のメカボックスであるが、専用のパーツが多数
使用されているので別項目とした。
それでは従来タイプの電動ガンと何が違うのかといえば、
「HC」が「ハイ・サイクル」という意味なのだ。
通常の電動ガンはBB弾を1秒間に17発前後発射するが、
今回の「HC」は、BB弾を1秒間に25発前後発射する
システムになっている。
電動ガンの「ハイ・サイクル化」は個人やショップで
カスタムされたものをよく見かけるが、パーツの消耗度が高く、
メカボックスが破損しやすいというデメリットがある。
今回の「マルイ」の「HC」モデルは、メカボックス内部のパーツに
「HC」専用のパーツが使われている。
それはモーター、ピストン、ギア、メタル軸受けなどだが、
その他にも「マルイ」オリジナルのチューニングが施されている。
△画像はG3SAS HC ハイサイクル△
△画像はMP5A5 HC ハイサイクル△他にもM4系をHCにした「M4CRW」がある。
●Ver、3(バージョン・スリー)●Ver、2をコンパクトにした改良型で
汎用性があり、系統は多い。
<AK47系>
画像は「AK47」発売は1994年で、当初は東京マルイの予想を裏切るほど
そんなに売れなかった。
だがイラク戦争で注目され、今では
カスタムの
素材として人気のある電動ガンである。
バリエーションに「AK47S」「βSPETSNAZ(ベータスペッツナズ)」が
ある。
他にも限定品で、「※SPETSNAZ(スペッツナズ)」があった。
<MP5系>
画像は「H&K MP5KA4(クルツ)」バッテリーの収納場所の問題で、Ver、3のメカボックスで
設計された。
バレルの長さが極端に短い為、初速が低く
遠距離射撃には向かない。
だが剛性が高く、
コンパクトで片手で
振り回せるなど近距離戦闘用として人気が高い。
バリエーションに「H&K MP5PDW」がある。
<SG系>

画像は「SIG SG550 SEALS」バリエーションに「※SG550」「※SG551」があるが、
この2機種のみ、任意にバーストの発射弾数を2〜7発の間で
設定できる電子制御可変バーストシステムが採用された。
「SG550 SEALS」の実銃はバーストシステムが無い為、
電動ガンも、セミ(単発)、フルオート(連発)となっている。
ちなみに「※SG550」「※SG551」の電動ガンより、
「SG550 SEALS」の方が、剛性が強化されている。
<AUG系>
画像は「STEYR AUG スペシャルレシーバータイプ」実銃と同じくトリガーの引き方で「セミ(単発)」と「フル(連射)」の
切り替えを行えるのだが、慣れが必要。
バリエーションに「※STEYR AUG ミリタリータイプ」がある。
「スペシャルレシーバータイプ」はストックが黒色で、
「※ミリタリータイプ」はOD色となっている。
<G36>
画像は「H&K G36C」現在ドイツ軍で採用されている「G36」のコンパクトタイプだ。
東京マルイは「G36K」も販売しているが、
そちらは次世代電動ガンなので、「G36」とはメカボックスが
違うので注意が必要だ。
●Ver、3HC(バージョン・スリー・ハイサイクル)●モーター、ピストン、ギア、メタル軸受けなど
専用のパーツを使用し、Ver、3をハイサイクル仕様に
したもので、外観もマルイオリジナルのカスタム
タイプとなっている。
△画像は「AK47 HC」△
△画像は「ステアーHCカスタム」△●Ver、4(バージョン・フォー)●
画像は「H&K PSG1」PSG1はセミオート専用メカボックスなので、
ピストンを後退させたまま停止させる
電磁ブレーキを装備している。
東京マルイの電動ガンのなかでは
最大のシリンダー容量を
誇るのも特徴だ。
●Ver、5(バージョン・ファイブ)●
画像は「UZI サブマシンガン」ピストンの中をバレルが貫通する独特の構造を持った
特殊なメカボックスだ。
分解するのはとっても複雑で、
メカボックスが
樹脂製なのも特徴だ。
マルシンの電動ガン「UZI」に対抗する為に発売されたのだが、
あまり人気が無く、カスタムパーツがほとんど発売されていないのも
特徴の一つだ。
●Ver、6(バージョン・シックス)●Ver、3の改良型でトリガーとスイッチの部分がユニットとして
取り外せたり、モーターの位置も角度の変更に対応しているなど、
将来の汎用性を見据えたメカボとなっている。
<P90系>
画像は「FN P90TR(トリプルレイル)」銃自体がコンパクトで
カスタムすれば静粛性が高く、人気がある。
バリエーションに「P90」があるが、1度マイナーチェンジしている。
<トンプソン>
画像は「トンプソンM1A1」東京マルイ初のメタルレシーバーを採用したモデル。
東京マルイは「トンプソン」の次に「MP40シュマイザー」を
出す予定であった。
だが「トンプソン」が
思っていたほど売れず、中止となった。
●Ver、7(バージョン・セブン)●
画像は「M14 ウッドストックバージョン」単独のグリップを持たない「M14」に採用されたメカボックスだ。
発射速度をわざと遅くするため「EG700」のモーターを採用している。
バリエーションに「M14 ファイバーストックバージョン」と
「M14 SOCOM」がある。
●Ver、8(バージョン・エイト)●Ver、2の改良型で、確実な
機械式の3点バーストシステムを搭載している。
画像は「89式小銃」自衛隊の訓練用として採用され、エアガン業界でも話題となった。
モーターは「89式小銃」専用で、バースト機能に対応した
「EG1000BT」を採用している。
メタルフレームを採用し、補強用のパーツが多数組み込まれる
など、高い剛性を得ている。
バリエーションに「89式小銃 折曲銃床式」がある。
●次世代シリーズ(じせだいしりーず)●※マルイでは次世代タイプの正式な呼び名を公表していなので、
メカボックス名は通称。
●NEW・Ver、1(新バージョン・ワン)●<AK74系>
画像は「Ak74MN」反動と発射を両立させた「シュート&リコイルエンジン」と
名付けられ、進化したメカボックスの第1弾である。
バリエーションに、「AK102」「AKS74」「AKS74U(クリンコフ)」がある。
●NEW・Ver、2(新バージョン・ツー)●<M4A1系>

▲画像は「SOPMOD M4」▲マガジン内の
BB弾がゼロになると電動メカが停止する。
その後、マガジンを交換してボルトキャッチボタンを押せば
電動メカが復帰するなど、
リアルな操作感をもっている
次世代シリーズ第2弾だ。
バリエーションに「M4A1 ソーコムカービン」と
「M4A1 CQB−R」「レシーライフル」がある。
●NEW・Ver、3(新バージョン・スリー)●<G36系>
△画像は次世代電動ガン「G36K」△次世代ではない「G36C」と似ているが、メカボックスだけでなく
ストックの微妙な形状やハンドガード、サイトシステムなどを
リアルに再現している。
マガジンは次世代ではない「G36C」と共通で、これは
ボルトストップ機能を取り付けていないからだ。
バリエーションに「G36Cカスタム」がある。
●NEW・Ver、4(新バージョン・フォー)●<SCAR−L>
△画像はSCAR−L(フラットダークアース)△メカボックスは次世代電動ガン「AK74」の改良型。
初期生産タイプはトップレイルの加工不良があったが、
再生産されたものは改修済みとなっている。
ショップによっては初期生産が在庫として
あるかもしれないので確認が必要だ。
バリエーションに「SCAR−L・CQC」がある。
SCAR−L(FDE)のトップレイル加工不良のブログ記事はこちら●電動コンパクトマシンガンシリーズ●従来の電動ガンとは異なり、メカボックスとバッテリーを
小型化して、よりコンパクトに重点を置いた
小型電動ガンシリーズだ。
初速は0,5ジュールくらいと低いが、片手で振り回せ、
カスタムすれば従来の電動ガン並みの初速が得られる。
<MP7A1>
▲画像は「H&K MP7A1」▲<VZ61スコーピオン>

▲画像は「VZ61スコーピオン」▲<MAC10>

▲画像は「MAC10」▲●電動ハンドガンシリーズ●長い間ハンドガンのジャンルではガスガンが主流であった。
だが命中精度やブローバックが外気温に影響されるなどの
デメリットがあった。
そんな中、マルイが発売したのが電動ハンドガンである。
ブローバックの動作は無く、初速も0,5ジュールくらいと低いが、
全製品にセミオートとフルオートの機能を搭載し、
外気温に関係無く命中精度が安定している。
<グロック G18C>

▲画像は「グロック G18C」▲<ベレッタ M93R>
▲画像は「ベレッタM93R」▲<H&K USP>
▲画像は「H&K USP」▲東京マルイは細かい改善を繰り返し行っている。
ピストンの材質変更やギアの形状変更、剛性の強化などだ。
最近、新品で買ったものなら別だが、
購入した年代によっては弱点になる部分があるかもしれない。
カスタムする時や、オークションでの質問に活用して欲しい。